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解説 古武術介護とは

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古武術介護についてのよくある質問

古武術介護は従来の介護技術を否定する、新しい技術?

答えはNOです。施設や家庭の現場で行われている技術は、その人にとって、その時点でのベストであると私は考えています。また、教科書に載っている技術は、学ぶべき価値のあるものです。

ただ、自分が現在行っている技術や本で得た知識にとらわれてしまうと、かえって身体を痛めてしまうことがあります。私は古武術介護をとおして、「技術以前の身体の使い方」を工夫していただくことで、従来の技術をさらにいかしていくことをご提案したいと考えています。

武術を学ばないと、介護は上手になりませんか?

答えは「NO」です。野球をうまくなるには野球を練習しないといけないのと同じように、介護は介護現場での日常的な実践なしに上達するものではありません。柔軟で、臨機応変な発想さえあれば、現場での工夫によって介護技術はその人なりに上達できるはずです。

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ただ、そうした現場での経験は、思い込みを作ってしまいがちです。古武術介護は、そうした思い込みを打ち破るヒントだととらえていただければいいと思います。そういう意味では武術はもちろん、他の分野の経験を介護にいかしていくことは、非常に大切な視点だと思います。

それともうひとつ、古武術介護が取り扱う「人の身体の移動介助」というのは、「介護」という大きなテーマのほんの一部でしかありません。上手に身体動作の介助ができるからといって、それだけで「すばらしい介護」というわけではないということも、留意していただきたいと思います。

武術家の甲野善紀氏との関係は?

私の取り組みは、武術家、甲野善紀師範から大きな影響を受けています。甲野善紀師範はスポーツや演劇、楽器演奏家、宇宙飛行士など、さまざまな分野の一流として活躍される方々と交流し、影響を与えておられますが、介護技術においても、講習会などの場の質問に答える形で、非常に多くのヒントを提供されています。

ただ、甲野師範が提供するのは、あくまでもヒントであり、それをどういかすかは、それぞれの現場にいる一人ひとりの手にゆだねられています。そのため、私の取り組みは、甲野師範の教えに沿ったものもあれば、そうでないものもあります。

甲野師範は弟子を取らず、流派も作られませんので、私も弟子というわけではありません。2004年頃に公開講座に参加させていただいたことをきっかけに、現在も公私を問わず、お世話になり、また影響を受けているという関係です。

テレビ等の影響のためか、時折、私に武術についての質問や、講義の依頼が入ることがありますが、上記のとおり、私は武術の専門家ではなく、直接武術の指導を受けているわけではありません。

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